97年製のハードロックフリークが書き散らかします

1997年7月生まれが独自の視点で愛してやまないハードロックを語っています。

We Built This Cityから学んだ資本主義の本質

※今回長編です※

 

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We Built This City(1985, Starship

邦題: シスコはロックシティ

 

 

GTA5で知った名曲。

 

 

 

僕の中で、Starshipを知ったきっかけは、Nothing's Gonna Stop Us Nowの広東語版を80年代中華男性ハイトーンボーカル代表の林子祥(ジョージラム)が敢做敢愛(愛にも恋にも勇気が要るさ)ってタイトルで歌ってて、そこから入った。

 

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どっから入ってんねんと。

 

 

人ん家の換気扇から侵入してるレベル。

害虫かよ。笑

 

 

 

マネキンの映画は最初観た時泣いたなぁ。

主人公ジョナサン役のアンドリューマッカーシーが冒頭で自身の最高傑作のマネキンと再開し、根気良く話しかけていると、古代エジプトから来た時間旅行中のエミーという女性がマネキンに憑依し、マネキンが動き出す。

何よりもこの2人のデパート内デートがすごく華やかながらも "いたいけ" で、切なく儚くて、ここだけでも十分泣ける(アラサーに入って涙腺が決壊注意報発令)

 

 

 

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そして、Starship繋がりでAn 80's Metal Tribute to JourneyのアルバムのDon't Stop Believin'をカバーしてるのがまさにStarship

iPhoneの本体言語設定が繁體中文(香港)なのでスターシップは星船合唱團(直球

 

 

 

なんか僕自身のことながら、例えると人ん家の換気扇から侵入して米櫃の中入って喜んでるレベルで「そこ!?」感がする。

 

 

 

これが僕がスターシップを知った経緯。

 

 

 

そして、We Built This City

「俺たちがこのロックンロールな街を作ったんだ」

まぁ、この辺とサビ前の"Marconi plays the mamba"っていう解読不明な歌詞は割と今回は趣旨から外れる。

 

 

 

僕は今回、2番の歌詞に焦点を当てたい。

 

Someone's always playing

corporation games

(誰かがいっつも資本主義ごっこに興じてる)


Who cares they're always changing
corporation names

(誰が会社のトップになったならないなんて、一体誰が気にしてるの?)


We just want to dance here
someone stole the stage

(俺たちはただ、ここで踊りたいだけなんだ。それなのに誰かが邪魔をする。)


They call us irresponsible
write us off the page

(俺らにイチャモンをつけてステージから消してしまう)

 

 

80年代くっせぇ和訳ながらも、2番の歌詞がなかなか芳ばしいから好き。

 

 

 

 

なぜなら僕は出世が嫌いだから。

まず、出世を嫌うきっかけになった事件。

 

 

それは新卒1年目の2021年に少し時を遡る。

直属の上司が自身の技量の無さや仕事の出来なさ、人間として・男としての未熟さなどを隠すために新卒の僕をいじめ倒した。

それどころか、僕とその上司の間の上司(クソ上司から見れば部下)まで詰めて詰めて詰め倒して心療内科送りにし、半年もせずにその潰れた上司はドロップアウトしてしまった。

 

 

クソ上司の性格はおそらく内向的でコミュニケーションがとにかく下手で、それでもって態度が機嫌で大きく左右されて、とにかくネチネチチクチク指摘してくる人やったから僕は新卒1週間経たないうちにターゲットにされた。

 

 

 

終業後30分ほど残されて詰められる

とにかく報告しろって言う割にはいらない情報に対しては冷たく「それは私が報告しろって言った?」と遇らう

更に上の上司に詰められでもしない限り自分の非を認めて謝らない

上司がやってる姿勢を見せないといけない時に奥へ篭って出てこない

何かと報告しろ、早くしろと急かし、時間内に終わらなかったことを報告しに行くとため息と共に叱責

言葉尻を掴んで揚げ足を取ってくる

こちらの報告に対して小馬鹿にしたように鼻で笑う

 

 

 

トラウマ不可避

まぁ仕事できないことには変わりないんやけど、こういうの特有の無駄に態度デカいんがマジで理解不明やった。その根拠はどこから来てる?シスコ?

まぁアメリカの会社ならものの数秒で肩叩かれもんやから無いか。

 

 

そして、そんな仕打ちを9ヶ月受け続けることになった。見ず知らずの業界、見ず知らずの土地で。

ストレスで半年で20キロ近く減り、帰宅後玄関でリバースが日課になりかけていた。(そのため玄関に三重にして開いたビニール袋が常時配備されてた)

 

 

「出世したらみんながみんな、こうなる訳ではないけども...」

 

 

そんな中、半年でドロップアウトした上司があろうことか僕に出世を激しく勧めてきた。

僕は開いた口が塞がらなかった。「説得力ねー」の一言に尽きた。そもそもあなたのドロップアウトに対しても諸説が流れてるのに、どの口が仰りますやら。

 

 

昇進しても時間給分ぐらいしか昇給せず、それ以上の時間を拘束される。休日の会社からの電話も出ることを強制され、定期的に集められ、洗脳される。

 

僕には昇進がそんな風に見えて仕方なかった。

 

 

そんなこんなでなんだか出世するのが馬鹿馬鹿しくなり、生活を見直しながらも楽しく節約し、平社員のままでも貯金したり趣味を楽しむように過ごした。

そしたら案外楽しく豊かに生活できることに気がつき、出世を一切考えなくなった。

 

 

その結果、僕は今でも出世を嫌う人間になった。

 

 

そして、そんなクソ上司の姿勢や言動からある結論を導き出した。

 

 

資本主義とは、資本家を頂上とし、その下にはピラミッド状に労働者が存在する支配構造のこと。

大原則は競争であり、共産主義との大きな差別である。

その競争は企業間の資本活動だけに留まらず、人事面でも競争は存在する。

その人事面の競争の結果、生じた格差が役職であり、ピラミッド内での支配体系はこの役職に準ずる。

 

そして、そんな僕が導き出した資本主義の本質とは、

 

       支配

 

である。

資本家は賃金で労働者を支配し、労働者のピラミッドでは役職という名の首輪が強さを示し、それによって更に下の労働者を支配する。

そして、より高い役職に上り詰めた者は自分にとって不都合であったり面白くないものにはイチャモンをつけて排除する。

 

 

 

We Built This Cityの2番の歌詞内ではそんな出世に血眼になり、役職を手にした瞬間その権力を行使して他者を除け者にしようとする奴らを皮肉っているのでは?

というのが僕がこの歌から学んだ資本主義の本質。

 

 

 

僕がまたハードロックにハマるきっかけになったのも新卒1年目の例の上司の働きのおかげやから、恨んでないよ!むしろ本質を教えてくれてありがとう!