97年製のハードロックフリークが書き散らかします

1997年7月生まれが独自の視点で愛してやまないハードロックを語っています。

黒と赤

公共交通機関とかの移動中に何気なくオジーの1982年のツアー時のライブ映像を観ることがある。


そう、ランディローズではなくブラッドギルスがギターを務めるライブの映像。


ランディローズがこの世を去った時点でもツアーは続いてて、どうにか後釜を探さんと!ってなってた時に夫婦で発掘した大物ギタリストの原石


ある金曜日の晩、クラブでオジーの曲を演奏していたブラッド。
「オジーの曲が上手いね」

「オーディションを受けてみない?」

なんて言われたらしい。

それからベロンベロンになりながらブラッドが眠っていると、夜明けに電話が。


こういう有名人を騙る詐欺は古今東西あるからねぇ。
僕もその対象に現在進行形でなってますから。ええ。


ジーの奥さん兼マネージャーを務めていたシャロンはすかさずオジーに代わる。


電話がオジーに代わられ、あの独特の声で

「オジーだ」

「オーディションを受けに来て欲しい」

「ランディの死は痛手だが、前に進まねばならない」

と言われ、目が覚めたそう。


ジーのオーディションあるあるみたいね。
そもそもギタリスト本人の弾き方やプレイスタイル重視やから、オーディション段階では必ずしも全て弾ける人間が合格する訳ではない。

それからブラッドはオーディションの為にNYへ。

あるホテルに着くと、スイートルームへ案内される。


ブラッドが如何に期待されてたかが窺える。


ブラッド以降は見た目やプレイスタイルがランディに似てるから採用しろって!って周りに言われても全拒否してたとか。


ザックワイルドは大当たりやったけど、まぁそうなるよねって感じ。

その辺はオジーの経験やギタリストを見る目が発揮されてるんやろなぁ


Flying High Againってのがまたイイ。


リズムギターのコーラスとリバーブ、ディレイが独特の調合でほんのりかかったランディサウンドと、ソロのタッピングの堂々としながらもどこか早足なすごくランディっぽい曲ってなるとFlying High Againなんよね。


アンプ繋いでなかったとか笑

ランディの頃ですらアンプ繋いでたのに。
でもやっぱりちょっとウォーミングアップでランディが鳴らしただけでオジーがえらく気に入ったとかでそんなに本格的に弾いてないとか。


当時のブラッドはその頃珍しいもんばっかり持ってたからさぞ魅力的に見えたやろなぁ。
ランディと同じくタッピングもそうやし、そもそもブラッドはこの当時からマッチョでケンカ強そうな見た目してたからよりパワフルやったやろうし、フロイドローズもいち早く入手してたし。


ソロも弾き終えてリズムギターに戻る。

緊張する案件でしかないんやけど、最初からオジーはブラッドが弾いてるのに合わせて歌ってたとか笑


ブラッドの見た目もプレイもどこかランディを彷彿とさせる見た目や才能に心を打たれたようで、オジーもご満悦。


ジーの合格が出たらしい。
同年11月にナイトレンジャーでデビューするからって即抜けしたんやけども、その時のオジーは良いギタリスト見つけたぞ!ってなってたやろうね。


ただし、オジーが日頃やツアー中急に夜中起こしたり電話したりで曲についての意見や愚痴ったりするイベントにノリノリで付き合ったのはランディだけだったとか。
それ以外は眠いから寝かせてくれって断ってたり、嫌々数回付き合う程度やったらしい。


ナイトレンジャーで普通にデビューしても売れてたやろうけど、まさかのデビュー前にあのオジーオズボーンからのお墨付きまでもらえたからナイトレンジャーはデビューから世間を賑わせることに。


40年後笑


これ、2022年10月の来日時の大阪のVIP GOLDにあったサウンドチェック時の私服笑

あんまり変わってないね。
多分ギターもこのインタビューの時のと変わらんはず。


ブラッドギルスといえば赤ボディに黒ピックガード、フロイドローズ(FRT-3)、SSHのリアはPJ Marx or SH-4ってなると思うんやけど、オーディション後の1982年6月25日のカリフォルニア州アーヴァインメドウズ円形劇場でのライブではちょっと色合いが違ったモデルも登場しながらブンブン振り回してたり。


ランディとはクワイエットライオット時代から古き良き仲である、ベーシストのルディサーゾと一緒になって、演奏中もギターをブンブン振り回す姿がこれまた特徴的だった。



ヤングギター1987年4月号のブラッドギルス特集号で偶然このモデルみっけた。


②のところがそうらしい。
ナイトレンジャー来日時のアンコールで使われたみたいで、この当時にしても珍しいFernandesのブラッドモデルの21Fオールローズのネックに交換したモデルだとか。

ピックアップはリアがお決まりのPJ Marxで、リアとフロントのシングルはダンカンって書いてるけどおそらくホットレイルではなくFernandesのドッグファイターの間違い?


ライブでの画像は粗すぎて分からんかったんやけど、おそらく1982年当時は多分まだブースターは付けてない?

ブリッジは短めやから相変わらずのFRT-3やと思う。


ブラッドが今現在もFRT-3にこだわる理由って、手作りやかららしい。
FRT-4以前は全部ドイツの工場でハンドメイドでそれ以降は段々機械化してきて機械で作られるようになったとかで。


このブラッドギルス特集号、1987年4月当時の所有ギターおそらく全部書いてあるんよね。


こんな感じでポスターみたいになってて激アツ。


4月入って謎に急に忙しくなってヒーヒー言うてるから、少しでも早く片付けてこのブラッドギルス特集号についても書きたい。。。