97年製Z世代ハードロック好きの自由帳

1997年7月生まれが愛してやまないハードロックを語っています。

長年の悪い癖と決別する

ランディーローズよりも1年長く生きてきて、27クラブまで1ヶ月とあとちょっと。
ここからの人生を少し変えようと思った。


僕はハードにロックに生きてる。

僕からハードロックを取ったら多分何も残らない。
残ったとしても、ハードロックが原動力なので成立しない。


ここでのハードロックの定義は、


逆張りや世間に立て付き小馬鹿にしながら逆らい続け、自身の追い求めるものを追い続ける


ってことに。


何にでも破壊的な衝動を持ってる訳ではなくて、偽りの正義を暴きながらも弱きを助け強気を憎み、目的の達成のためなら反社会的なことも厭わないダークヒーローのような存在になりたくて、そんな振る舞いも心掛けてた。



それに僕には幼少期から人に気を遣いすぎたり、人の顔色を異常に伺う悪い癖がある。


小さい頃は健気な子で済んだけど、段々と歳を重ねてくるごとに周りからもそのことを見透かされ、好き勝手されたり利用されたりしてきた。

そんなんしてると段々自分自身の意思よりも友達や先生、親が喜ぶことを....ってなってしまうんよね。


だから僕は演じることに逃げたんやと思う。



そんな中、出会ったのがハードロックやった。


マイケルシェンカーから入り、まずはテクニックに圧倒されてからマイケルシェンカーの人となりを知ることに。
それまでTotoの最初の4枚ばっかりヘビーローテーションしてた僕に取ってはカルチャーショックが大きすぎた。
それからも80年代をハードロックに駆け抜けた先人たちの生き様に触れ続けた。

僕には無い要素だらけやったし、できることなら僕もそうしたかったから。



世間を小馬鹿にしたり破壊するようなハードロックな生き方を求めたんやと思う。
心の奥底では顔色伺ってる間も相手のこと見下したりしてたのにね。


でも、人の顔色伺って、人に必要以上に気を遣いながらも振る舞ってたら結局事はそれなりの結果になるから、その方が楽やと思ってしまった時があったんよね。

それは僕自身の弱さやと思うし、それも身の回りの人のことを考えてしなかったから僕自身の強さでもあったからこれは仕方ないと今やっと思えた。


それから大学に進学し、バイトとして社会に出る機会があったので僕は職業まで演じてた。



ある時は気さくで豪勢な社長の通訳兼コンシェルジュになり、ある時は雄弁な塾講師を演じ、またある時は店頭に立つ熱心な店員を演じ、ある時はいたいけな学生を演じ、またある時は血の繋がりの無い相手の息子や兄や弟を演じる....。



就職してからは仕事へ行けば、上司に従順且つ人懐こい部下を演じ、パートさんやアルバイトさんの前では終始笑顔で憎めない八方美人を演じ、実家に帰れば好青年の長男を演じ、とにかく演じることを続けてきた。


もちろん偽りの正義の筆頭である今までの上司に対しても小馬鹿にして逆らいながらも口ではおべんちゃらばっかり吐いて、従順で人懐こい部下を演じる。



そんなことを続けていると当然、僕自身が何なのかすらも分からなくなる。


どころか、周りからもひたすら良いように使い倒されてどんどん疲弊していった。
今年入って精神病になって辞めることになったんもそれが原因。

上司にもパートさんにも気を遣い続け、顔色まで伺って自身を必死で押し56す。
その方が円滑に事が回るから。

これ良くないね。
どっかで破綻するし、精算するにしても一番の健康が害されるし負債ばっかり残る。


それでも人間はどこかで何かを取り戻そうとする習性がある。


なので良くない行為に度々走ってしまっていた。


このことに気づいたから今は少しずつ僕自身の意思を尊重しながら、他人には必要以上に気を遣わないようにしてる。


結局、みんな自分自身が一番大切やから他者は自身が余裕のある時に助けたりすればいい。
それに、0か100かじゃなくてもっと他にも気の遣い方は存在する。



それでもどんな時でも僕自身の生き方と僕自身が何かを再認識させてくれるのがハードロックやった。

僕に自分たちと同じような生き方を強制する訳でなく、かと言って今の生き方も否定せず、そっと背中を押すようなハイトーンで少しビブラートのかかったボーカルと、ぱっと聴くときついかもやけど、聴いてるとそのうち心地良くなってくるディストーションとちょっとのコーラスサウンド


今まで僕なりに身の回りの人のこと第一で生きてきた結果、僕自身の身を削ることもあった。
色々試して、耐えられなかったらそこはやめるぐらいやけども、食や睡眠は削れてしまうんよね。

気づいた頃にはどっちも疎かにしてた。


そこに気づいた身の回りの人には怒られたけど、僕自身ではもうどうしようもない。
幸い今は睡眠は惰眠貪るレベルやからもうちょっと早起きしやんとやけども。



けれどもハードロックはそんな僕を否定する訳でなく、自身をハードな状況にしてまで身の回りの人を想うのはロックやと言わんばかりに背中を押してくれた気がした。


あと、人生って上手いことできてて僕の身の回りの人って良い人ばっかりなんよね。

人の顔色ばっかり見てしまって人の目が怖くなってほんまに消えたくなった時も、そんな人たちから与えてもらったものがまだ僕の中で息してるからなんとかそれ抱えて生きよう、その人たちのためにも生きようって思えた。


だからまだまだランディーローズやエディヴァンヘイレン、ロニージェイムスディオ....etc.の元へは行けんのよ。
僕もやりたいこと食べたいもの行きたい場所まだまだあるし、身の回りの人への恩返しも終わってない。


金輪際人の顔色伺いすぎてついつい気を遣い続ける僕とはおさらば。

そのためなら必要とあらば演じるよ。

時代によって目的や役割は異なるけれども、人の顔色ばっかり見てビクビクしてるよりはマシさ。



そう、僕はハードロックなジェスター。



でももうこれからは自分自身第一で生きる。

時々ジェスターになるためにも、ジェスターは分かりやすいところに置いておこう。