97年製のハードロックフリークが書き散らかします

1997年7月生まれが独自の視点で愛してやまないハードロックを語っています。

All I Want Is To Have My Peace Of Mind

今年の1月半ば、前職ですっかり心身をボロボロにしていた僕。


その前の支社で知り合った女の子にももうダメかもって連絡はしてたんやけど、その1週間後に会う約束をしていた。


僕は初任の支社の一番上の上司からパワハラを受け続け、内部告発に踏み切ってから着任10ヶ月で別の支社の立ち上げという形で左遷された。

その女の子とはその新支社の立ち上げで出会い、9ヶ月間その支社で一緒に頑張った後に僕が引き抜きという形で最後の支社に異動になった。



お互い離れ離れになっても僕が休みの日に遊びに行って、2人でよく遊んだ。


その時の定番となりつつあるカフェでお互いの身の上話であったり愚痴を言い合い、僕はもうかなり追い込まれていてその翌日からの3連勤を最後にこの次の休みには心療内科で診断書を貰って休職することを伝えた。


そしたら

「何でもう見切りつけた会社に行く必要あるん?そんなとこ行かんとき。」



僕は何としてでも次の休みまでの3日間を出勤しようとしてた。
3日間の間も人の顔色を窺いながらもうまいこと着飾って、取り繕って、演じてってすればいいや。
多少傷つくけれども、これからの平穏を勝ち取るための代償や。


っていう考えしか頭に無かった。


なので僕は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしながらもそうしようって思った。そう返事した。



それからそのカフェを出て女の子を家に送ろうと車に乗ったら女の子は一言


「あん時口では納得してたけど、ここであんた帰したら絶対3日間行くやろ?帰さんかったら行かんやろから帰さんかったらええねんな。とりあえずカラオケ行くで」


このあとめちゃくちゃ(やめろ


見透かされてたね。

この子に嘘はつかんけど、結局休まず出勤して、体調いけそうやと思ったから出勤したって後々言うてたやろうな。


なんかめちゃくちゃ救われた気分やった。


その出来事があって、僕はその3日間休んだ後に無事心療内科に行って診断書を取り、3ヶ月の休職に入った。


そもそも3日間仕事休んでてもしんどかったし、正当な理由ではあるんやけどもね。

誰かにこうやって止められたかった。
構ってちゃん的な要素もあるんやけれども、そうでもされない限りはもう自分自身歯止めが効かなくなってた。


それから夜通し必死で心配してたことや、出会ってからのこと、支社を離れた後の僕が思ってたことを全て見透かしたかのように話してくれた。


「年明けて1週間ぐらい返信無くなった時は、"あぁ、これで今日ドタキャンされたらもう助けられへんねやろうな"って思った」
って言われてめちゃくちゃ反省。


確かにその期間は指も震えるし頭も回らんから文字がそもそも打てんかったんやけれども、それでも15文字ぐらいで現状表現することぐらいは当時の僕でもできるよなって思った。

僕は平常時でも割とこれやりがちなんやけれども、めちゃくちゃ反省。



更に決め手になったのは、

「もうこれ以上身の回りの大事な人に傷ついて欲しくない。だから明日からの3日間の出勤もこうやって身を挺して止めてん...。」

って涙ながらに言われて僕号泣。


ここまで心配してくれてるって何で気づけんかったんやろうね。

この出来事で、


自分にとって本当に必要無い人やものは、自分の都合が悪くなったらいとも簡単に自分の手を離れて行き、自分にとって本当に必要な人やものは、自分の都合が悪くなっても離れずに側に居てくれる。

ってことを学んだ。


僕は一体何を追いかけてたんやろうね。
承認欲求を満たしたいっていう浅はかな欲求を追求したが為に結局は資本主義が大嫌いな僕も、インバウンドの最前線っていう資本主義の色が著しく出た舞台でその資本主義の最たることを歯車としてさせられ、壊れたら捨てられるっていう惨めな末路を辿ってただけやった。


それから家族や友人のことを考えたね。
それからその人たちに向けてのお礼だったり謝罪だったりをゆっくり考えた。



女の子が僕にかけてくれた言葉と歌詞が似た歌があったんですよね。


BostonPeace Of Mindって曲なんですけど。


Now if you're feelin' kinda low 'bout the dues you've been paying
Future's coming much too slow
And you wanna run but somehow you just keep on stayin'
Can't decide on which way to go

もし君が今までに払ってきた代償のために落ち込んでいるのなら
未来はゆっくりやって来るよ
逃げ出したいのに、なぜかその場に留まり続け
どちらの道へ進むかを決められない


ここの共感するような感じで語りかける歌詞がグッと来る。


I understand about indecision
But I don't care if I get behind
People living in competition
All I want is to have my peace of mind

君が躊躇するのもわかるよ
でも私は置いて行かれても気にしないよ
人々はみんなこの競争社会を生きているけれども
私が欲しいのは心の平穏だけなんだ


ここも共感。
やっぱり聞くの上手な人は共感力あるよね。

周りを気にするとキリが無いから気にせず、本質もしっかり見出してる。


このサビの部分の説得する訳でなく、ふんわりと語りかける感じがその女の子に涙ながらに言われた言葉とリンクするから音楽アプリでこの曲のサビを聴くたびに何だか目頭が熱くなってくる。


その女の子も僕も、富や財産はもちろん欲しいけれども心身を壊しては身も蓋も無い。
だからこそ、心の平穏が欲しいんよね。


Now you're climbing
to the top of the company ladder
Hope it doesn't take too long
Can't you see there'll come a day
when it won't matter
Come a day when you'll be gone

今君は会社のトップを目指して奮闘してるよね
早く実現することを願ってるよ
でもそんなことどうでもいいって分かる日が来るよ
そうなったら奮闘している君はすっかり居なくなる


昇進はもう1年目で諦めたけど、それでも頑張ることは諦めてなかった。

職場のみんなで協力してより良い結果が出るよう奮闘してた。かなり自己犠牲が過ぎたけど。


ちなみに僕がそんなことをどうでもいいと思える日はそれからしばらくして訪れた。


Take a look ahead
Take a look ahead
Yea,yea,yea, yea

前向きに
顔を上げて


ここは意訳効かせても良さそうやったから僕の捉え方そのまんま訳してみた。

実際にその後女の子に感謝の気持ち(頭上がりません的なこと)を伝えたら、


「これからは顔上げて上向いて前歩く時やで!」

って言われたのを思い出してまた泣きそうになった。


Well everybody's got advice
they just keep on givin'
Dosen't mean too much to me


誰もがアドバイスをされながらも
誰かにまたアドバイスをする
私にはそんなこと、何の意味も無いけど



高1までに習う表現と単語を用いて2行で今の世の中表してるんマジ鳥肌。


世の中の忙しさ、職場関係の煩雑さ、はたまた人間の図々しさなどを端的に表せてる。


僕はアドバイス受けるだけ受けて気に入らんのが来たら受け取らないことしかしてなかったので、この歌詞に直接の共感はできなくとも世間に対して同じような違和感は持ってた。


やっぱりまだ「社会人」って言葉に対してよく思わんし、逆らってやりたい気持ちがある。


それでも逆らいたい気持ちは一時のものやし本心かと言われたら怪しい。
多分、逆張りの一種なんやと思う。



結局僕が欲しいのは心の平穏なんよね。


僕自身はすごい癖が強くて個性の塊なんやけれども、周りの人にはマジで恵まれてると思う。


僕が心の平穏を手にした暁には、この人たちに何かしたい。


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